サイレントラブの判別指標を解明。まずは「サイレント」の指標が明らかに!
みなさま、こんにちは。
サイレントラブマーケティングコラム第6弾です。
前回は「好きだけど言わない意識」サイレントラブは、4つの要件でお付き合いすることがマナー?
と題し、顧客心理「サイレントラブ」との付き合い方4要件を仮説立てしました。
ここまでのコラムで、サイレントラブの具体的な内容に関してお分かりいただけたかと思います。
本コラムからは、そのサイレントラブの判別の仕方を2回に分けて考察し、最後に「サイレントラブマーケティング」の価値をまとめていきます。
まずは、前回の内容をさらりと記載します。
●サイレントラブと良い関係を築く、4要件とは?
- サイレントラブとの関係構築には、障壁が取り除かれた“状態”を作り出すこと。
私たちが導き出した重視点から考察し、4つの要件を定義しました。
<シンクロ感>
<好きへの共感・肯定、知識量の見える化>
<適度なゆるさ>
<安心・安全=ピースフル>
以上の4つの要件を満たすことによって、
障壁が取り除かれた状態を作り、お互いに主張したり自分を明らかにしたりしなくても、感情的にシンクロすることで満足感を格段に高め、長い関係を構築することができると考えています。
これが、サイレントラブとの付き合い方の重要なポイントであると考察しました。
各4要件の詳しい解説は、前回コラム「好きだけど言わない意識」サイレントラブは、4つの要件でお付き合いすることがマナー?」をご覧ください。
ここからは、それではサイレントラブを判別するには何を指標とすれば良いかを考察します。
発見の調査から追加で判別指標を探索する調査を行いました。※調査概要は最後に記載しています。
発見調査では、シンプルに「好きなモノ・コト」を「共有するかしないか」ということをサイレントラブの定義としていましたが、追加調査では、サイレントラブ判別の指標と度合いを改めて定義しました。
●サイレントラブの重要な判別指標は「共有有無」で、その度合いは「3点以下」
- サイレントラブの「共有するかしないか」における判別指標は、「共有有無」という“事実”
前回調査から改めてサイレントラブの「共有するかしないか」の判別指標の構成を図1のように考察しました。
図1、共有度指標候補
その検討した結果、共有していないを指標化する際に最も適しているのは、「共有有無」と定義しました。
共有意向なども検討しましたが、共有したいかしたくないかという意向ではなく、共有していないという事実が重要と考え、共有有無の“事実”とすることにしました。
- サイレントラブの共有度合いは、「3点以下」が適当
次に、共有の度合いを考察しました。
この度合いの定義に関しては、図2のように分散度合いから閾値を設定しました。
図2、共有度合い分布図
共有有無については5点(半分ぐらい共有)が一番多く、それ以外の点数は多少の上下はありますが、10%弱で並んでいます。全体の構成割合と発見時の調査で明らかになった、「好きなモノ・コトを共有しない意識」の割合が、34.7%※¹という結果と紐づけると、約3割となる「3点以下」を度合いの指標とするのが良いと考察しました。
※¹コラムvol.1「好きだけど言わないモノ・コトを持っている人って本当にいるの? 新発見の顧客心理」参照
以上が、サイレントラブを判別する際の重要な指標の1つの考察結果です。
「共有の有無」の「共有度合い3点以下」これが判別する大きな指標です。
いかがでしたでしょうか?
今回は、「サイレントラブ」の判別方法の1つ目の指標を考察しました。
サイレントなので、共有有無は外せない判別指標です。もう1つのラブの方を考察定義することで、表出しないサイレントラブを判定し特定することが出来ます。
今回のコラムは以上になります。
次回は、もう1つの指標「ラブ」に関して考察いたします。
ご期待ください。
調査概要
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