サイレントラブ

いよいよ「ラブ」の指標が明らかに!サイレントラブの2つ目の判別指標を解明。

みなさま、こんにちは。

サイレントラブマーケティングコラム第7弾です。

前回は、「サイレントラブの判別指標を解明。まずは「サイレント」の指標が明らかに!」と題し、「サイレントラブ」の判別指標の内「サイレント」に関わる指標の分析、設定の考え方をコラムにしました。

今回のコラムでは、いよいよ判別指標の「ラブ」に関わる指標の分析、設定をお話したいと思います。

 

まずは、前回の内容をさらりと記載します。

 

 

●サイレントラブの重要な判別指標は「共有有無」で、その度合いは「3点以下」

- サイレントラブの「共有するかしないか」における判別指標は、「共有有無」という事実

まず、判別指標の定義として、共有したいかしたくないかという“意向”ではなく、共有していないという「事実」が重要と考え、共有有無の事実とすることにしました。

 

- サイレントラブの共有度合いは、「3点以下」が適当

サイレントラブの共有度合いを「3点以下」を判別の指標とするのが適していると考察しました。

 

上記より、サイレントラブを判別する際の重要な1つ目の「サイレント」における指標は、「共有の有無」の「共有度合い3点以下」です。

詳しくは、前回のコラム「サイレントラブの判別指標を解明。まずは「サイレント」の指標が明らかに!」をご覧ください。

 

 

ここからはサイレントラブを判別するもう1つの指標、追加調査で探索した「ラブ」の指標と度合いを改めて定義しましたのでご紹介します。

 

 

●サイレントラブのもう1つの重要な判別指標は「好意度」で、その度合いは「9点以上」

- サイレントラブの「ラブ」における判別指標は、「好意度」

結論としては当然と思われるかと思いますが、やはりサイレントラブのもう1つの判別指標は「好意度」であると結論付けました。

まず、私たちは調査をする際に、愛着を形成する項目をみなで考え、好きなモノ・コトとの関係性を検証しました。

考案し検証したのは、「好意度」「同一化」「充実」「熱狂」「没頭」「活力」という指標6候補と好きなモノ・コトとの関係性とその度合いです。

 

まずは、図1のように、好きなものと指標6候補における相関係数を確認しました。

 

図1、好きなモノ・コトと指標6候補の相関係数

 

 

指標6候補それぞれを確認してみると、①のTOTAL値での相関係数および②の共有有無3点以下のみでの相関係数のいずれにおいても、「好意度」が最も高い数値を示していました。

相関係数の確認によって「好意度」が有力な候補と位置付けられました。

 

次に、各指標の度数分布を確認しました。

 

図2、候補6指標の度数分布

 

6指標それぞれを確認していくと、「好意度」は高得点部分に分散している一方で、その他の5指標に関しては、5が最頻値となり、高得点部分に関しては減少しています。

正規分布の形となっているこの5指標は関連度が低く、一方で「好意度」に関しては関連度が高いと見受けられます。

これら上記2つの検証から、「ラブ」の判別指標を「好意度」と設定しました。

 

 

- サイレントラブの「好意度合い」は、「9点以上」

さらに、度合いに関しても検証をしました。

 

図3、好意度 点数分布

 

全TOTALおよび共有有無3点以下いずれも8点以上で50%以上を占めており、高い関連度を示しています。

また前回と同様に、全体の構成割合と発見時の調査で明らかになった、「好きなモノ・コトを共有しない意識」の割合が34.7%※¹という結果と紐づけると、約3割となる「9点以上」を度合いの指標とするのが良いと考察しました。

※¹コラムvol.1「好きだけど言わないモノ・コトを持っている人って本当にいるの? 新発見の顧客心理」参照

 

 

以上が、サイレントラブを判別する際の重要なもう1つの指標「ラブ」の考察結果です。

「好意度」の「好意度合い9点以上」これが判別する指標です。

 

 

いかがでしたでしょうか?

今回は、「サイレントラブ」の判別方法の2つ目「ラブ」の指標を考察しました。

サイレントラブなので、愛着に寄与する6つの指標を検証しましたが、やはり「好意度」が何よりも重要な判別指標でした。

前回のコラムと合わせると、

・「共有の有無」の「共有度合い3点以下」

・「好意度」の「好意度合い9点以上」

この判別指標によって、通常は表出しないサイレントラブを判別し特定することが可能となります。

 

今回のコラムは以上になります。

次回は、少し他の特徴をお話し、「サイレントラブマーケティング」の価値をまとめお伝えしたいと思います。

ご期待ください。

 

 

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