まちぶら部

【現役学生インタビュー#01】コロナ禍がもたらした“リアルコミュニケーション”の大切さ

こんにちは!まちぶら部員の藤原です。今回からは連載企画として現役学生へのインタビュー記事をご紹介していきます。
第1弾として産業能率大学の小々馬ゼミの学生に 「コロナ禍により変化した価値観・行動」についてオンラインでインタビューを実施してきました。 その内容を前後半2回に渡り紹介していきます。

前編のタイトルは「コロナ禍がもたらした“リアルコミュニケーション”の大切さ」です。 学生の皆さんは、今回の外出自粛をどのように捉えて行動しているのでしょうか。

 

 

小々馬ゼミ:産業能率大学経営学部マーケティング学科に所属し「マーケティングとブランディング」を専門領域として研究実践するチーム。 企業実務者との協同研究により「未来が幸せな社会になるために、マーケティングはいかに進化すべきか」を探求している。(ゼミ公式WEBサイトはこちら

 

●おうち時間=趣味に没頭!でも罪悪感。

 

-家でどのように過ごしているのですか?

普段観ることができない平日のTV番組を観たり、観たかったあの映画をNetflixで観まくったり、家でトレーニングを始めたり、料理に没頭したり、ゲームをしたり。時間を潰しています。(大3・男性 女性)

-結構みなさん、有意義に過ごしていますね!

はじめは…ですね。最近はそのように、ダラダラ時間を過ごしていることに罪悪感を覚えます。 なので自分でタスクを設定して、規則正しく生活しています。就活対策として、SPIの勉強や、オンライン説明会への参加、SNS(特にTwitter)を活用して、業界研究をしています。 (大3・女性)

 

-オンラインでの授業が始まりましたよね?どんな心境ですか?

こないだのオンライン授業でも早速宿題が出て、家での有意義な時間を過ごせることに喜びを感じますが、オンライン授業自体には不満を感じます。グループワークが多い授業なので、対面でやりたいですね。 また、あまり集中できません。先生が身振り手振りで教えてくれる対面の授業の方が身になると感じます。 (大3・女性)

 

-なるほど。ライブ感がありませんよね。

そうですね。早く学校で授業を受けたいです。(大3・女性)

 

おうち時間の期間が長くなるほど、マンネリ化していくのも当然ですね。ただそんな時、自分にタスクを与えて鼓舞する。という行動には感心しました。将来を見据えた「有意義なおうち時間」の過ごし方は、私たちも参考にするべきかもしれません。 また、オンライン授業に対する学生の声も明らかになりました。その場の空気感、一体感が授業において大切なことだと気づいたようです。

 

メディア視聴=バラエティ番組にホッとする!?

 

-皆さんテレビは観ますか?

以前より観るようになりました!過去の番組をまとめた「総集編」は特に新鮮で面白いです。(大3・男性)

 

-それは結構意外でした。コロナの情報もテレビから収集しますか?

コロナ情報はTwitterやニュースアプリで観ます。ワイドショーとかは観たくありません。ワイドショーは文句の言い合い等騒がしいので疲れます…。回復者数や、心温まるストーリーなどポジティブな情報が欲しいです。 (大3・男女複数)

 

-それはすごく共感できます!気持ちが沈んでいきますよね。

はい。コロナ疲れの要因かもしれません。 (大3・男女複数)

 

情報入手手段が増えたことにより、テレビ・SNSの使い分けがはっきりしてきているように感じます。ニュースはより客観的なものが好まれ、バラエティなどの「笑える」「心温まる」需要はどんよりとしている社会状況下ではかなり高いように感じます。 

 

 

●SNS投稿=オンラインでいいから繋がりたい!

-SNSの使い方に変化はありましたか?

インスタライブを友達同士でやりました。最初はすごくためらったのですが、友達がメイク動画をインスタライブしているのを見て、周囲でやるか!となりました! (大3・男性)

 

何を配信しているのですか? 

ゲーム実況や、ユーチューバーやテレビタレントのものまねです(笑) (大3・男性)

 

-ほかに何か変わったと思うことありますか?

二つあります。 一つ目は裏アカでの発信頻度が増えました。今までは情報収集として使っていましたが、最近は趣味の世界で繋がりたいと思って発信することも増えました。 二つ目は、『自分の意思・意見』をつぶやく人が増えたことです。 恐らく、お出かけできず、写真で投稿するものがない。一方で、生活や将来に影響が及び、不安やストレスが増えたことが要因ではないかと思います。 (大3・男女複数)

 

 

確かに。特に今回はかなり自分の生活や将来に影響を与えましたよね。 

そうですね。他人事じゃないから不安ですし、自分と向き合う時間も増えたのかと思います。(大3・男女複数)

 

心理状況とSNSは深く関連していると改めて感じました。「つながる機会」が少なくなったことで、裏アカ(趣味アカ)での発信頻度が増え、同じコミュニティ下での新たなつながりを見つけようとしたり。自分の将来の不安から、「意思」を発信する頻度が増えたり。皆なにかしらのコミュニケーションを欲していることが分かりました。

 

●まとめ:リアルコミュニケーションの大切さ

今回のインタビューを通じ、コロナ禍によるストレスは「外出できないから」に加えて「自分の将来が見えなくなりそう」という要因があるように感じます。だからこそ、有り余った自由時間を「どうしたら効率的に使えるか・今だからできる事は何か」を考え、工夫して生活しているようでした。今までは、リアルの場でできていた、就活の悩み相談や、他愛もない情報交換ができなくなってしまったが故に、SNSを情報受信ツールとして使っていた一部の若者も、「自分の気持ち」を発信することが増えたのではないでしょうか。また、オンラインでのコミュニケーションがより加速化している時代ですが、今回を機に、当たり前だと思っていた、友人や恋人、また家族や先生とのリアルコミュニケーションの大切さに改めて感じたのだと思います。さて、次回はそんなオフラインとオンラインの使い分け、またアフターコロナについてご紹介していきます。

 

●「今、Z世代が企業に伝えたいこと」by小々馬ゼミ 

今回ご協力いただいた小々馬ゼミが、緊急事態宣言下の4月15日から大学生に向けたヒアリング調査を自主的に実施し報告書を公開しています。コロナ禍の中で、Z世代が感じていることがより詳細に書かれていますので、是非ご覧ください👀

『緊急事態宣言の下の”おうち”から 今、Z世代がマーケッターに伝えたいこと。#未来を変えよう!やり方を変えよう!』