まちぶら部

【現役学生インタビュー#2】STAY HOMEは大学生に何をもたらしたのか?

こんにちは!まちぶら部研究員の臼井です。現役学生へのインタビュー企画第2弾、今回は引き続き、産業能率大学小々馬ゼミの学生のみなさんへのインタビューについてご紹介していきます。前編では、緊急事態宣言下における学生たちのリアルな生活をご紹介していきましたが、今回は「宣言解除後からアフターコロナにおいてどんなことをしたいか」を中心に話を聞いていきたいと思います。

 

 

小々馬ゼミ:産業能率大学経営学部マーケティング学科に所属し「マーケティングとブランディング」を専門領域として研究実践するチーム。 企業実務者との協同研究により「未来が幸せな社会になるために、マーケティングはいかに進化すべきか」を探求している。(ゼミ公式WEBサイトはこちら

 

●生活は元通りにしたい!けど、就活の価値観は変わる?

 

―みなさんがこの自粛期間が終わった後にやってみたいことは何ですか?

「食べ歩きやショッピングをしたいです。もともとウインドウショッピングやお店巡りが好きだったので、あの歩き疲れた~という感じを味わいたいです(笑)」(大3・女性)

「今、通販を使っていますが、洋服は店頭で買いたいですね」(大3・男性)

 

-どうして店頭で買いたいの?

「洋服や財布など小物のサイズ感ってやっぱオンラインだとわからないので、実物を見て選びたいなと思います」(大3・男性)「Youtubeでアーティストの過去ライブを見たんですが、ひとりで見ても盛り上がり切れないので、早くライブに行きたいです」(大3・女性)

「コロナ明け後はみんなが自粛ストレスを爆発させると思います!でも、この期間に感じた豊かなお家時間など、大事にしたいとも思うかも」(大3・女性)

 

-爆発(笑)でもそうですよね、発散したい気持ちが高まっていると思います。今あったように、この期間の中で新しく気づいたことってありますか?

「家族と三食一緒にご飯を食べるようになって、これまではバイトで帰る時間も遅かったし、親も働いているので家で食べない方が多かったんですが、家族との時間が増えましたね」(大3・男性)

 

-今回のその「家族との時間」などは外出自粛が終わっても取り入れていきそうですか?

「いえ、またバイトなど始まるので生活は元通りになるとは思います。たまにはいいなと」(大3・男性)

「就活の価値観は変わったかもしれないです。バリバリ働いて成長できるようなキャリアを想像していたけど、日常をしっかり送れるかどうかもすごく大事だなって」(大3・女性)

「福利厚生なども以前より注意して見るようになりました」(大3・女性)

 

学生生活はもとに戻りたいという意見が多かったものの、働き方への意識には変化が見られました。私たち社会人も働き方が大きく変わりましたが、在宅勤務含めた勤務体制や福利厚生などが今後の就活生の気になるポイントになりそうです。

 

 

●オンラインの手軽さと、リアルの一体感。

-今回経験した「オンラインでもできること」って定着しそうですか?オンライン飲み会とか。

「オンライン飲み会は定着すると思います。本当にお金がかからないし、いつでも終われるし」(大3・男性)

「オンラインでの音楽ライブやフェスも定着するんじゃないですかね。スマホ一台で新しい音楽に出会えるし、アーティストも届けられる時代になったなと思いました」(大3・女性)

「でもやっぱりフェスなどはリアルで集まりたいです。就職の説明会などもオンラインでいいと思いました。交通費も移動時間ももったいないし」(大3・女性)

 

学生の出した例を考察すると、「受け手として一方向の体験」はオンライン化が加速し、「双方向の体験」ではまだまだリアルがいい!というのが本心のようです。ただ、オンライン飲み会のように、気の知れた仲間内のゆるい空気感であれば、オンラインでも代替できると彼らは感じていました。双方向の体験がオンライン化していくには、場としての一体感の醸成や、そもそもの関係性が親密であることが重要そうです。

 

 

●まとめ:STAY HOMEは大学生に何をもたらしたのか?

今回、産業能率大学 小々馬ゼミの学生へのインタビューをもとに、2回に渡ってコロナショックの中の学生の実態と今後についてご紹介してきました。前編でもご紹介した通り、学生たちは外出できないストレスだけでなく、差し迫る就職活動も含め、将来への漠然とした不安を感じ、趣味を堪能しつつも自分磨きのアクションを取っていました。家族や自分のおうち時間の豊かさにも気づき、就職活動や自分の将来における価値観に影響を与え始めているようです。学生たちは私たちと同じく現状に戸惑いながらも、自分の将来の為に状況を受け入れ、自身も変化していく柔軟な姿勢を感じました。学生たちは、これまでぼんやり描いていた「生き方・働き方・過ごし方」を改めて考え直す、【きっかけ】と【時間】を、この期間に得ていたのかもしれません。引き続きコロナ禍による影響も含めた、「現役学生の実態」をインタビューで紐解いていきたいと思います。

 

 

●「今、Z世代が企業に伝えたいこと」by小々馬ゼミ 

今回ご協力いただいた小々馬ゼミが、緊急事態宣言下の4月15日から大学生に向けたヒアリング調査を自主的に実施し報告書を公開しています。コロナ禍の中で、Z世代が感じていることがより詳細に書かれていますので、是非ご覧ください👀

『緊急事態宣言の下の”おうち”から 今、Z世代がマーケッターに伝えたいこと。#未来を変えよう!やり方を変えよう!』