サイレントラバーを多く含んでいるジャンルやモノ・コトをご紹介します!
みなさま、こんにちは。
サイレントラブマーケティングコラム第8弾です。
前回は、サイレントラブの判別指標を解明。いよいよ「ラブ」の指標を明らかにします!
と題し、「サイレントラブ」の判別指標の内「ラブ」に関わる指標の分析、設定の考え方をコラムにしました。
今回のコラムでは、その他の特徴とどのようなジャンルやモノ・コトにどれくらいのサイレントラブ率があるのかをお話したいと思います。
まずは、前回の内容をさらりと記載します。
●サイレントラブのもう1つの重要な判別指標は「好意度」で、その度合いは「9点以上」
- サイレントラブの「ラブ」における判別指標は、「好意度」
結論としては当然と思われるかと思いますが、やはりサイレントラブのもう1つの判別指標は「好意度」であると結論付けました。6つの指標候補「好意度」「同一化」「充実」「熱狂」「没頭」「活力」を相関係数と関連度で検証し導き出しました。
- サイレントラブの「好意度合い」は、「9点以上」
結論としては、好意度合い「9点以上」を度合いの指標とするのが良いと考察しました。
全サンプルおよび共有度合い3点以下のいずれにおいても8点以上で50%以上を占めていること、発見時の調査で明らかになった、「好きなモノ・コトを共有しない意識」の割合が34.7%という結果と紐づけると9点以上であるためそのように導き出しました。
以上が、サイレントラブを判別する際の重要なもう1つの指標「ラブ」の考察結果です。
「好意度」の「好意度合い9点以上」これが判別する指標です。
詳しくは、「いよいよ「ラブ」の指標が明らかに!サイレントラブの2つ目の判別指標を解明。」
をご覧ください。
ここからはサイレントラブのブレイクダウンした重要な特徴となり得る要素とサイレントラバーを多く含んでいるジャンルやモノ・コトをご紹介します。
●サイレントラバーは知識欲の高い顧客であり、どのジャンルにも一定数存在
- 信頼性や専門性の高い情報源への接触を求める知識欲の高い顧客
多くの調査項目の中で、知識に対する意識の高さがサイレントラバーの大きな特徴となっていたため、情報接触・収集の傾向、もっとも参考にする媒体の傾向などを確認すると特徴が出ていました。
表1、情報収集で参考にする媒体 表2、情報収集でもっとも参考にする媒体
オープンラバーはマス媒体やSNS・クチコミが中心で差分は大きくなっています。
サイレントラバーも満遍なく情報接触をしていることに加え、もっとも参考にする媒体として実物を実際に見に行ったり、公式WEBサイトを確認したりするなど、広く深く情報を収集していると推測できました。
以前のコラムでも好きでいる期間がサイレントラブの方が長いということを紐づけますと、表面的、一時的な接触だけでなく、長く付き合うためにも深く理解したい意欲が高いと考察できます。
- サイレントラバーは意外にも満遍なく存在。包含率の高いモノ・コトのジャンルも。
サイレントラブの仮説では、はっきりとオープンラブのモノ・コトとサイレントラブなモノ・コトは分かれると考えていたのですが、調査を進めていくとどのジャンルにも一定数存在することが分かりました。表に一覧化していますので是非ご覧ください。
表3、サイレントラブ率表
当然ながら、そのモノ・コトのイメージによって率は変わりますが、一見サイレントになることの無いモノ・コトも多く含まれていることが分かります。
これは、やはり今まで考察してきたように、オープンラブは短期的で自分を良く見せるために活用するという意識が大きい一方で、サイレントラブは中長期的な関係性でそのモノ・コトが自分により近いという意識が大きいことが影響していると考えられます。
こういった意識によってその人それぞれにおいてオープンなのかサイレントなのかが変化していくということが分かりました。
このように考察をしていくと、やはり拾いやすいオープンな声だけを拾うということは、物事の本質を見誤る可能性があるということも、併せて確認できました。
いかがでしたでしょうか?
今回は、サイレントラブの指標考察の中で見えた重要な知識欲の部分とサイレントラブ率のお話をいたしました。
今回のコラムは以上になります。
次回は、改めてサイレントラブマーケティングの全体像とその価値をまとめたいと思います。
調査概要
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